スマホ等の会計アプリ活用法

1.会計アプリについて

事業収支を手書きで記録している方向けの参考情報です。
スマホをお持ちであれば基本無料の家計簿アプリが使えるため、個人事業であれば若干の工夫で流用可能です。

既に会計ソフトをお使いの方にとっては不要かもしれません。

– 使えそうなアプリ例
①家計簿カケイ ※費用毎に集計されるので限定的な複式?
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sakura_apps.kk&hl=ja&gl=US
②複式家計簿 ※複式
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.gomao.kakeibo&hl=ja&gl=US
※自分の目についたものなので、他にも優良アプリがあるかもしれません。

これらの最大のメリットは自動集計にあると思います。記帳ミスをしても再集計する必要がありません。
正確な入力を普段から欠かさず行えば、会計に取られる時間が大幅に節約できるはずです。
万一のスマホ故障に備えてのバックアップも可能。念の為、定期的に手書きノートへの転記やスクリーンショット保存をしておけば安心では無いでしょうか?

2.単式と複式簿記について

ザックリ簡単に言えば。

単式簿記では基本的に現金残高の増減のみで表す形になり、その出入りの用途はあくまで備考的です。
ですので費用や収益の集計が困難です。
また現金や預金を分けての管理や、それら以外の資産や負債の管理も想定されていません。

一方複式簿記では、借方(左列)と貸方(右列)の二列を用いて何が何によって増減したかの記録ができます。つまり常にカテゴリ分けがされた状態で記録されます。
最悪仕訳帳さえ残していれば、資産・負債・純資産や収益・費用の残高と増減が全て保存できます。
貸借対照表や損益計算書、元帳については、カテゴリ毎の集計や要約の話になります。

複式簿記で最初に悩むのが、仕訳において何を借方(左列)・貸方(右列)に入れるべきかという点かと思います。
個人的には、「資産の増加が左側(借方)」これだけ覚えて負債や用途は逆側に入れることを考えれば楽かと。

■複式簿記のおすすめ勉強サイト
StudyPro/簿記3級 テキスト 問題 予想模試
https://studyboki3.com/
※自分が最初に複式簿記に触れたサイトですが、イラスト付きで楽しいですし非常に分かりやすい優良なページかと思います。
アカウントを登録しログインした状態で勉強すれば、中断しても進捗が保存され、勉強が途中から再開できて便利です。

ただし、もし日商簿記3級受験を目指すのであれば、このサイトだけでは若干不足かもしれません。
個人事業で複式簿記に切り替えたい場合は、この内容で十分かと思います。
仕訳例は、ネット上を探せばすぐ見つけられます。

※貸「し」が右向きなので「右欄」、借「り」が左向きで「左欄」の件は、一瞬で覚えられるので感激しました。

3.使い方の流れ

(1)インストール

スマホの「google play」を立ち上げてアプリ名で検索するか、下記サイトに繋ぎ「インストール」をタップし、しばらく待てばインストールが完了します。

「複式家計簿」は複数ユーザー作成可能ですので、事業用と家計簿用など使い分けが可能で便利です。
青色申告に必要な元帳・台帳を揃え電子的な確定申告「e-Tax」を行えば、控除額が65万円になりますし、正確な記録付けの点からも複式簿記をお勧めしたいところです。

①家計簿カケイ ※費用毎に集計されるので限定的な複式?
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sakura_apps.kk&hl=ja&gl=US
②複式家計簿 ※複式
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.gomao.kakeibo&hl=ja&gl=US

(2)初期設定(科目や開始値・残高の設定、入力の登録など)

ア.科目設定
家計簿用アプリでは事業収支に係る科目が無いため、売上や仕入などの科目を作成する必要があります
①カケイ
・売上と仕入:左上「三」の「カテゴリ設定」から、売上(収入)と仕入(支出)を新規作成
・売掛と買掛: 〃    「その他設定」-「銀行口座」で売掛と買掛を作成
※仮の科目として銀行口座を使う方法です。他にもっと良いやり方があるかもしれません。
②複式家計簿
・[科目設定]から科目を追加するのみ

イ.開始値・残高の設定
①カケイ
・[残高調整]から現金や預金の開始残高を設定
②複式家計簿
・仕訳から科目[開始残高]を用いて記帳
※科目名を[元入金]に変更しても良い。

ウ.入力の登録
両アプリとも、よく使う入力・仕訳を登録して呼び出すことで記帳を早く行うことが出来ます
①カケイ
・登録:入力の際に右上の「⋮」から「クイック入力として登録」
・呼び出し:入力タブ(上段左端のエンピツマーク)下部の「クイック入力」から選択
②複式家計簿
・登録:仕訳後に仕訳明細(下段左端)から登録したい仕訳をタップ→「定型仕訳に登録」
※金額固定で無ければ「金額は毎回入力する」にチェック。
・呼び出し:仕訳(下段左から2番目の「新規」)の下段「定型仕訳」から登録済み仕訳を選択

(3)記帳

・仕訳や計上に関する情報はネット上にすぐ見つけられるかと思います
・いくつかの記帳例やアプリ利用方法は「4.個人事業での記帳例」「5.スクリーンショット」に載せてあります

4.個人事業での記帳例

仕訳例では簡単のため金額の桁を小さくし、諸口(1対複数行の仕訳で使う記述)も使いません
金額も左右(借・貸方)同額となるため、金額記載も一列のみとします。
その点若干不正確ですが、逆に分かりやすい部分もあるでしょうしエクセルを用いる方にとってはメリットとなります。

※仕訳例は架空であり、現実味もありません。

(1)開業費と償却

・1/1:開業前に事業用の備品(減価償却対象外)を10円で購入している。開業日は2/1

日付借方科目貸方科目金額
2/1開業費元入金10

・9/1:開業費分10円をさっそく償却した

日付借方科目貸方科目金額
9/1繰延資産償却開業費10

(2)元入金

・2/1:個人事業開業。現金500円、スイス銀行預貯金1,000円を元入金とした

日付借方科目貸方科目金額
2/1現金元入金500
預貯金(スイス銀行)元入金1000

(3)仕入、掛仕入

仕入や売上時の消費税率や非課税については、会計ソフトであれば補助的な設定が可能ですが、今回紹介したアプリでは税率毎の科目を作成して区別する必要がありそうです。

・3/1:事業用の商品を10円分現金で仕入れた

日付借方科目貸方科目金額
3/1仕入現金10

・4/1:事業用の商品を20円分掛けで仕入れた

日付借方科目貸方科目金額
4/1仕入買掛金20

・4/30:掛仕入分20円が銀行口座から引き落とされた

日付借方科目貸方科目金額
4/30買掛金預貯金(スイス銀行)20

(4)売上、掛売上

・3/5:事業用の商品を売却し、現金20円を得た

日付借方科目貸方科目金額
3/5現金売上20

・4/5:事業用の商品を掛けで30円分売却した

日付借方科目貸方科目金額
4/5売掛金売上30

・4/15:掛売上分30円が銀行口座に入金された

日付借方科目貸方科目金額
4/15預貯金(スイス銀行)売掛金30

(5)事業主貸・借

・5/1:事業用の商品を10円分、自分の財布で仕入れた

日付借方科目貸方科目金額
5/1仕入事業主借10
※個人用クレジットカードや預貯金の場合なども同じ。

・5/5:事業用の商品を20円分売却し、そのまま生活費とした

日付借方科目貸方科目金額
5/5事業主貸売上20
※入金先を個人用口座にした場合なども同じ。

※因みに、開業費を元入金に入れず事業借とすることもできます。

(6)減価償却資産

・4/1:事業用の車を現金61円で購入した。車の耐用年数は5年、定額法で償却する

日付借方科目貸方科目金額
4/1車両運搬具現金61
※保険料や税の支払いについては省略。

※定額法は(取得価額 – 残存価額1円)を耐用年数で均等に償却。
一方、定率法では未償却残高に対して一定の割合で償却し、未償却残高がある保証額以下になってからは定額償却に変える。
つまり最初に大きく償却したいときは定率。毎年一定にしたければ定額。

・12/31:事業用車の減価償却費9円を計上した

日付借方科目貸方科目金額
12/31減価償却費車両運搬具9
※4~12月の9か月分:「(61 – 1)円/5年」× 9/12か月 = 9円。

※上は資産価値を直接目減りさせる「直接法」での表記。
資産価値は取得時のままで、減価償却累計額として計上する「間接法」もある。
間接法の方が資産と減価償却とを区別しやすいが、青色申告決算書で毎回取得価額を記録するので直接法でも大して困らない。

(7)前払費用・前受収益と繰延

いくつか仕訳方法がありますが、最初に費用・収益計上し期末や期初に振り替えることとします。
サブスクの更新は無しと仮定。前受収益については、費用の逆なので割愛。

①3/1:事業用の通信系サブスク3年分を36円で契約し、代金を事業用口座から振り込んだ

日付借方科目貸方科目金額
3/1通信費預貯金(スイス銀行)36

②12/31:サブスク代うち来期分12円(12か月分)を前払費用、残り14円(14か月分)を長期前払費用として繰延

日付借方科目貸方科目金額
12/31前払費用通信費12
長期前払費用通信費14
※今期分の通信費は3~12月の10か月分として、10円が残る。


③2年目1/1:前払費用12円を当期の費用に振り替えた

日付借方科目貸方科目金額
翌年1/1通信費前払費用12

2年目12/31:長期前払費用14円うち次期分12円(12か月)を前払費用に振り替えた

日付借方科目貸方科目金額
翌年12/31前払費用長期前払費用12

以下の仕訳は省略。

3年目1/1:前払費用12円を当期の費用に振り替えた
3年目12/31:残りの長期前払費用2円(2か月分)を前払費用に振り替えた
4年目12/31:前払費用2円を当期の費用に振り替えた

(8)前払・前受金、立替・未払金、預け金・預り金(受託販売)

前払金は代金一部の先払い。立替は取引先が負担する手数料や実費など。預け金は代行者に預けて後で返してもらう場合など。逆は割愛します。

6/1:事業用商品20円分のうち10円を先に現金で払い、翌日に残りを現金で支払った

日付借方科目貸方科目金額
6/1前払金現金10
6/2仕入前払金10
仕入現金10

・6/2:上の商品を取り寄せる際の配送料5円は現金で立て替えて払った

日付借方科目貸方科目金額
6/2立替金現金5
※立替でない場合、商品に係る送料の借方科目は「仕入」とし、それ以外は「通信費」。

6/5:商品を30円で売却し、立替分5円を加え35円を相手に請求した

日付借方科目貸方科目金額
6/5売掛金売上30
売掛金立替金5

(9)棚卸と売上原価

「売上原価」は「前期繰越分(期首棚卸高) + 仕入分 ー 期末棚卸高」。

※いくつか仕訳方法がありますが、売上・仕入・繰越商品の「三分法」を取り、科目として売上原価を設けずに期末仕訳後の仕入額を売上原価とします。
簡単のため、棚卸減耗損(在庫一部の消失)・商品評価損(劣化など)には触れません。

・12/31:商品の前期繰越は10円。今期仕入は60円。期末棚卸高は15円だった
売上原価 = 10 + 60 – 15 = 55円。
期末仕訳では繰越商品(前期繰越分)を仕入へ、期末棚卸高の分は仕入から繰越商品へと振り替えます。

日付借方科目貸方科目金額
期末仕入繰越商品10
繰越商品仕入15
※今期仕入に上の-5円分が加味される形になります。

※売上原価 + 期末棚卸高の今期扱った商品総量で見ると、間違えにくいかもしれません。
科目として売上原価を用いる場合(売上原価対立法)は、売上計上時に原価の計上仕訳もするため期末処理は不要となります。売上原価を別に設けるので見やすいですが、その分仕訳が増えます。

(10)損益、振替と繰越

元入金の次期繰越 = 前期繰越 + 事業主個人からの出入れ( 事業主借 ー 事業主貸 ) + 損益( 収益 – 費用 )
事業主から入れたお金と余った収益を加えて次期に回す感じでしょうか。

・1/1:前期の元入金に、事業主個人の出入分50円(事業主借100 ー 事業主貸50)と利益500円が加わった ※一部記載誤りのため修正。

日付借方科目貸方科目金額
期末事業主借事業主貸借の繰越
※期末で元入金と区別する場合
100
事業主貸借の繰越事業主貸50
損益(※収益>費用の場合)繰越利益500
翌年期初事業主貸借の繰越
(※借り>貸しの場合)
元入金50
繰越利益元入金500
※損失の場合は借方/貸方:元入金/損益と逆になります。

※おそらくここは、最初に勉強する際に?となるはず。
それまで複式の2列で記載していたのに、いきなり「損益の振り替え」という謎の方法が登場するからです。

資産・負債を次期に持ち越し、収益・費用をリセットしたうえ損益を純資産の増減に組み込む為の処理、といった認識で良いかと思います。

会社の場合は利益剰余のうち準備金や配当、積立金を除いたものを繰越利益としますが、個人事業の場合は[当期利益]→[繰越利益]→[元入金の増加]なので、損益分を元入金に入れるだけになります。上の3、5行目は以下の仕訳を端折った感じですね。

日付借方科目貸方科目金額
期末<収益科目>損益<収益額>
損益<費用科目><費用額>
損益(※収益>費用の場合)利益剰余<利益額(収益 ー 費用)>
利益剰余繰越利益
翌年期初繰越利益元入金

会計ソフトでは締めや繰越を自動で行ってくれるので意識する必要はありませんが、エクセルで自作する場合は通常仕訳と区別するため、日付とは別に「期初・期末」などの表記を用いた方が良さそうです。

5.スクリーンショットと解説

バックアップ方法の例

1.概要

(1)背景や概要

仕事用PCでの万一の故障に備えた、簡易かつ効率的なバックアップ方法の一例を紹介します。

※RAIDでの多重化やクラウドでの同期など自動的なバックアップは、ここでは考えないこととします。

(2)目的

1.簡単な操作
・例えばバックアップ対象のフォルダやファイルが散在していると、面倒になる
実ファイルを集約し、ショートカットで配置のうえ使用するとバックアップが楽
2.短時間
・ファイル数多やサイズ大、全バックアップだと当然時間がかかる
普段からファイル整理したり、差分バックアップを併用するのも手。

(3)メリットとデメリット

・メリット
バックアップが習慣化でき、万一の場合の備えになる。
・デメリット
普段から整理の習慣が必要となるので、その点は手間かもしれない。

2.手順や必要書類

(1)普段の整理や設定

①記憶領域を複数パーティションで区切る
・単一記憶装置だとしても、OSやアプリ用とデータ保存用の領域とで分けた方が吉
OS用のドライブ(C:)に対してデータ用のドライブを作成。
・ドライブ名は「Z:」でも「X:」でも自分が区別できれば何でも良い

②データ用ドライブ上に大カテゴリでのフォルダ作成
・例)「1_業務」「2_趣味」「3_参考」「4_その他」など
その下に実ファイルを作成していく。

③デスクトップやダウンロード、ピクチャなどにショートカットを作成
・②で作ったフォルダに対して、また仕事で優先度が高いフォルダへのショートカットを作成する
※[Altを押しながらドラッグ&ドロップ]や、Windows10以前なら[右クリック→s]で作成後カット&ペースト[Ctrl+(x→v)]。
・優先度が高い一時ショートカットには、例えばt_1~t_9等とアルファベットに連番を付けておくと並び替えされるので、エクスプローラー上で探しやすい
・基本フォルダにはあまり置かない
[デスクトップ]:必要最小限のショートカットのみ。アプリのショートカットもゴミ箱や解凍圧縮ソフト以外は置かない方がベター
※アプリはスタートメニューや下のタスクバーに置くか、ショートカットキーでの起動が便利。
[ダウンロード]:基本的には空にしておく方が良い。
データドライブからのショートカットを置いて、バックアップ対象に出来るようにしておくと吉。
例:「Z:4_その他\t_temp」 → 「ダウンロード\t_temp – ショートカット」
[ピクチャ]:スクリーンショットや写真保存先のショートカットを置いておくと吉。
別にピクチャフォルダを使わずともデスクトップでも良い。

④Cドライブ上に作成されるデータについては、データドライブ上に保存先へのショートカットを作っておく
例:メーラーのデータファイル保存先 → Z:4_その他\m_メール\メーラーのデータファイル保存のショートカット
※別にデスクトップ上でも良い。要はすぐにアクセスしてバックアップを取りやすくするのが目的。

⑤業務終了後は、整理してzipなどに固めると吉
ファイルサイズと数を減らして、バックアップ時間短縮に繋げる。
・画像ファイルは必要に応じ解像度を落として保存
・pdfも支障が無ければ連結して単一ファイルへ
※zipで固めた際にも参照しやすくなる。

(2)バックアップ

①外付けHDDへのコピペ

コピー元と先を間違えないように細心の注意

・外付けHDDを繋ぎ、Z:フォルダ内を全選択[Ctrl+a]してコピペ[Ctrl+(c→v)]
慎重を期すなら、LANケーブルを外してからバックアップ処理に入るのも吉。
・コピー後に必要に応じてフォルダ名を変更
例:コピー日が2023/03/25ならば、フォルダ名の後に「_20230325」を追加。
・外付けHDDは複数用意し、日・週や月単位、半年毎など用途を分けるとベター

専用ソフト等による外付けHDDへのバックアップ

①による手作業も簡単だが、専用ソフトを用いるとアレンジが出来るしコピー速度も速い

FastCopyなどの神ツールを選んでインストール
・例えばFastCopyで、Z:ドライブ下全てを外付けHDD(S:)にコピーする場合
ソース(元)「Z:\」または「Z:\*」→ターゲット(先)「S:\」
・コピー後にフォルダ名を変更しなければ、次回は差分バックアップになる
※一週間ごとに全バックアップ、他は差分にするのも良い。

・windows10以降では、標準搭載のrobocopyコマンドでリモートフォルダに同期することも出来る

(3)クローン

バックアップとは別に定期的にクローンを作っておけば、使用中の記憶媒体が破損した場合に即座の代替が可能
外付けHDDでも良いが、デスクトップPCならば内部に設置しておくと入替不要なので便利。
①使用中の記憶媒体と出来れば同サイズの記憶媒体を設置
※別にSSDで無く磁気ディスクで良いと思う。SSD換装等で余っている予備ディスクが使える。
②SSDのメーカー毎にクローニング用のソフトがあるのでインストールしておく
③普段はオフライン(アンマウント)にしておき、定期的にオンライン(マウント)にしてクローニング実施
④障害発生した際は、UEFI(起動直後にF2またはdel押しっぱなしで呼び出し)から起動順番を変更して、クローンディスクでの起動

※OSやマザーボードによっては、ブートモード(LegacyかUEFIか)やフォーマット(MBRかGPTか)の問題で、そのままでは起動しない場合があるので注意。
⑤復旧後に別の記憶媒体を換装してクローニングし、そちらをメインにすれば元通り

3.ご参考HP

-窓の杜/FastCopy
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/fastcopy/

-@IT/Windowsの「robocopy」コマンドでフォルダをバックアップ/同期させる
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/0704/20/news130.html

ビデオ通話ソフト

コロナ禍の影響で普及したビデオ通話(オンライン)ソフトやアプリ。

直接対面で合わずとも互いの顔を見ながら話せて、資料共有が可能なものもあるので大変便利です。
もちろん対面で直接会うことも大切ですが、ビデオ通話でもお互いの雰囲気は大体伝わります。

移動や場所確保、互いの時間節約に繋がるので、セキュリティリスクや現物のやり取り不可を除けばメリットばかりです。

さて、代表的なビデオ通話ソフト・アプリの参考HPは以下になります。
基本的には、それぞれにソフトインストールやアカウントが必要です。
ただ中には、招待者がアカウントを所持していなくてもWEBブラウザで使えるものもあります。

ご参考HP

(1)Google Meet

– Google Meet のビデオ会議を開始またはスケジュール設定する
https://support.google.com/meet/answer/9302870?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DDesktop
※URLでの招待はできず、電話番号またはメアドでの招待となる。

(2)Google Duo

– Google Duoヘルプ/連絡先を検索する、招待する
https://support.google.com/duo/answer/6381667?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DAndroid
※Meetに比べ、気軽な電話やおしゃべり向き。
Google Nest Hubなどのスマートディスプレイにも搭載されている。

(3)LINE

– ラインミーティングとは?LINE友達じゃない方もテレビ会議へ招待できて、Zoom要らず!
https://webmobile.net/line-meeting/

(4)Zoom

– NECネッツエスアイ/Zoomミーティングへの招待用URLを発行する方法を解説
https://symphonict.nesic.co.jp/workingstyle/zoom/inviting-url/

(5)Messenger Rooms

– FacebookのZoom対抗「Messenger Rooms」は時間無制限で50人が参加可能
https://japan.cnet.com/article/35066433/

(6)FaceTime(iphone使用の方向け)

– Android や Windows デバイスから FaceTime 通話に参加する
https://support.apple.com/ja-jp/HT212619
– iPhoneでFaceTime通話へのリンクを作成する
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iphfc9b58aaa/ios

出欠・アンケート/Google Forms

Googleが提供しているサービス「Google Forms」では、他のネットサービス同様に簡易な操作でアンケート作成ができます。

回答結果は自動集計されますので、紙面によるアンケートよりも大幅に時間節約となり便利です。
出欠確認やアンケート作成のサービスは数多くありますが、Androidスマホを持っていればGoogleアカウントも大体はお持ちですので、すぐ利用できるメリットがあります。

1.アンケート作成

(1)Google Formsのページにアクセス

以下のGoogle Formsページから「フォームに移動」し、上部左の「+」から新規作成します。
右側にはいくつか雛形があり、その下には作成済みのフォームが表示されています。

https://www.google.com/intl/ja/forms/about/

一気に新規作成に進みたければ以下。

https://docs.google.com/forms/create?hl=JA

(2)タイトルと説明入力

フォームのタイトルと説明を記載します。

それぞれ以下のように書式の変更が可能です。
・タイトル:「太字」「斜体」「下線」「リンク挿入」
・説明  :       〃      +「番号付きリスト」「箇条書き」

タイトルを入れたあと左上のフォーム名欄をクリックすれば、自動でフォーム名がタイトルと同じに入力されます

(3)各質問項目の追加

右側縦メニューの「⊕(質問を追加)」から質問を追加できます。

質問の内容によって、「ラジオボタン」「チェックボックス」「記述」「表(ラジオボタンorチェックボックス)」など回答形式を変えることができます。
回答項目の追加は[Enter]や[↓]キーで次々と行えます。

(4)設定変更

必要に応じてフォームの設定を変えます。
詳細は「設定」における項目を見た方が早いですが、よく使いそうなものを以下に記します。

①設定

-回答

・[メールアドレスを収集する]
必須のメールアドレス入力欄が質問冒頭に埋め込まれる。
デフォルトで設定しておけば、自動でチェックが入る。

・[回答のコピーを回答者に送信]
[リクエストされた場合]にすると、質問最後にコピー送信を希望するかのチェックボックスが出る。
[常に表示]にした場合は、コピーを送信する旨のコメントが出る。
回答者が必ず回答内容を確認できるようにしたければ[常に表示]推奨。

・[回答の編集を許可する]
回答後の編集を可能にする。

・[回答を1回に制限する]
チェックを入れるとgoogleアカウントでのログインが必要になる。
外した状態だと、URLを知っていれば誰でも回答できる。

-プレゼンテーション

・[別の回答を送信するためのリンクを表示]
上で回答を1回に制限しない場合に、複数回答が可能になる。
誤操作による複数回答を避ける場合は、チェックを外しておくのが無難。

②デフォルト

-[フォームのデフォルト設定]

・[デフォルトでメールアドレスを収集する]
これにチェックを入れておけば、フォーム作成時にデフォルトで必須のメールアドレス入力欄が埋め込まれる。

(5)メール送信やURL取得

右上の「送信」からメール送信やURL取得、HTML埋め込み用のコード取得が出来る。
とりあえずURL取得(短縮可能)して保存しておけば、あとはメールにコピペするだけで連絡できる。

2.回答

メール送信の場合は、届いたメール内の「フォームに記入する」から。
URL貼り付けで通知されたならば、リンクから回答ページに遷移できる。

3.結果確認

回答結果は自動集計され、フォーム作成者は「回答」から集計結果を見ることができる。

4.作成テストのスクリーンショット

区長・行政嘱託員管理シート(いわき市)

1.概要

(1)背景や概要

区長や行政嘱託員の事務処理を効率化するための自作シートです。
世帯情報の管理と報告、区費領収や謝礼支払の手間を減らすことが目的です。

OneDrive上に記入例と共にアップロードしました。
会計報告に向けた複式簿記での仕訳例も置いてあります。

提出書類の様式はいわき市のものですので、他の地域には対応していません。

(2)要件など

区長や行政嘱託員、会計係の方の利用を想定。
使用のために、パソコンの操作技術がある程度は必要です。

(3)メリットとデメリット

時間・労力節約のメリットは大きいですが、デメリット部分も多いので利用には注意が必要です。

①メリット

集計や自動転記
上手く使えば、紙面管理と比較して大幅に時間・労力を削減できる。

②デメリット

柔軟性が低いため役所側の変更に対応しにくい
重要かつ急ぎの場合は、紙面で手書きの方が早く確実。
修正部分が少なく修正液や取消線で支障無ければ、コピーして部分修正の方が楽。

・提出書類の様式もいわき市に限定されている

・ある程度のパソコン操作スキルが必要
スマホでも使えなくは無いが、表示範囲が狭い為おそらく使いにくい。

情報漏洩のリスク
利用者のウイルス対策や管理が不十分だと漏洩の危険性がある。
エクセルシートやpdfにパスワードを設定するのが望ましい。複数ファイルをパスワード付きzipなどで固めるのも良い。
構成員の氏名や簡単な数字(つまり集計に用いる最低限の情報)以外をデータ化するのは避けた方が良い。

2.利用手順など

(1)利用手順

①基本情報の入力:[設定]シート

・「名前番号」「or」「嘱託員区長情報」「区費、組(班)長への謝礼事務費支払いの額」などを入力
組か班かの選択を後で変えると集計に影響が出るので、最初の入力は間違えないよう注意

・「提出日」「領収日」「支払日」はその都度変更
日付書式で入力できるが、日付が確定していなければ日付のみ空白の文字列入力でも良い

・「反映日
[一覧]シートで集計したい更新日に一致させる
入力方法は同年なら<月/日>、年から指定したければ<年(西暦またはr数字)/月/日>。

②世帯情報の入力:[一覧]シート

左表が入力欄
・一行目に更新日、二行目以降に組(班)番構成員情報を入力
[設定]シートの反映日に符合する更新日の情報が集計される
・新規加入:[新規]、継続:[]、組(班)長:[組長or班長]、区長:[区長]、その他:[]

③その他任意記載部分の入力:各シートの非ロック部分

・[世帯情報内訳]:合計は確認のうえ手動入力
・[協賛金など]:タイトルや協賛者部分
使用可否は提出先に確認
・[挨拶]:日付、本文、郵便番号、フリガナ
郵便番号半角数字7桁フリガナ部分はセルにカーソルを置いた時点で半角フリガナでの入力が可能。記載やシート使用はもちろん任意。

④必要に応じて印刷:pdf化または直接印刷

[領収・支払][協賛金][挨拶]など複数枚印刷する際は、[セル範囲選択]か[列選択]→印刷(Ctrl+p)→[選択部分のみ印刷]で、必要に応じてページ指定。

(2)各シートの説明

シート名備考
設定基本情報入力用。各シートへの転記等に使用される。
最大数は組(班)数:30、構成員:200
一覧区の構成員情報。集計に用いる元データ。
世帯数報告書市への提出様式。[設定][一覧]シートから自動生成。
世帯数内訳書 〃。合計以外は自動生成。
合計は手動入力が必要なので、ご注意
異動届 〃。異動内訳以外は自動生成。
協賛金など協賛金や寄付金の協力賛同者管理用。
一枚目のタイトル部分は変更可能。
配布・領収管理各組・班長用の配布・区費領収、組・班長への謝礼・事務費の管理表。
対象日における情報になるのでズレに注意。また区費の月割には対応不可
[領収・支払]シートへ転記されるBR、BS列は手動入力なのでご注意
領収・支払区費領収や謝礼・事務費支払い時の引き換え用。
※印刷は列選択のうえページ範囲指定推奨。複数枚印刷でズレる場合は余白調整して下さい。
挨拶組・班長への挨拶や添え状など。
日付と本文は一枚目に入力すれば二枚目以降に自動転記される。任意で郵便番号とフリガナも入力可能。
その他簡単な連絡先管理や事件簿。
おそらく、ほとんど出番は無いと思われる。

・記入例と説明画像

(3)問い合わせ先

使い方などの簡単な問い合わせでしたら「行政書士西丸浩事務所」まで。
TEL:0246-84-5561 / 0246-84-5586
メール:gyosei(アットマーク)saimaru-office.com

3.注意点

・クラウド上での使用は印刷内容にズレが生じ兼ねないので、非推奨

・役所側の様式変更への即座の対応は困難
※手書きでの追記や微修正が可能ならば、それが望ましい。

・領収書や支払明細書は場合によっては、エクセル→ワードへの差し込み印刷で作成した方が簡単
※当シートでは操作が省かれ自動で一覧表示できる分、柔軟性に欠ける。

4.サポート内容と料金

(1)サポート:特になし

(2)料金  : 〃

5.ご参考HP

-西丸のone drive
「k_区長&行政嘱託員シート」

※自作会計ツールの元データは以下。
「k_会計ツール」

6.更新履歴

・2023/04/07:ページ公開
・2023/04/20:テキストURL部分の修正
・2023/09/21:シート修正/[設定]シートの対象日を入れない場合の動作修正

多ボタンマウスの活用

1.概要

(1)背景や概要

PC操作における必須アイテム「マウス」。
無線ならばデスク周りがスッキリしますし、多ボタンを備えたマウスであれば様々なキー割り当てをすることで、効率的なパソコン操作が可能になります。

ここでは、割り当てすると便利なキー操作をいくつか紹介します。

(2)要件

使用するPCに対応するものであれば基本的に問題無し。
PCにBluetoothが備わっていなければ、近距離無線レシーバー付きのマウスや別途Bluetoothレシーバーを買うと良いでしょう。

(3)メリットとデメリット

①メリット

・不慣れなキー操作を割り当てることで、マウスで効率的な操作が行える
・マウス操作に慣れてくると、今度は同じ操作をキーボードでのキー操作で行うようになる
※つまりマウスかキーボードのどちらで行うのが良いか最適な方法を模索するようになる。
個人差はあるかも?
・上の模索によって、結果としてショートカットキーなども覚えられる

②デメリット

・マウス等の費用がかかる
・マウス操作に頼っている段階だと、多ボタンマウスが無い場合に不便に感じる
・キー操作を覚えてくると、今度は何を割り当てた方が良いかが難しくなる

2.手順やお勧めの割り当てキー

(1)手順

①多ボタンマウスの購入

②設定用ソフトのインストールと割り当て

大抵の場合、マウスに付属ソフトへのリンクやCDがついている。

③あとは使いこなすだけ

(2)お勧めの割り当てキー

個人的なお勧めを以下に載せます。
何か取っておきのを見つけたら、追記するかもしれません。

キー備考
[F5]:ウェブページ等の更新これはおそらく定番。
マウスだけ片手で操作しているときも、使用頻度が非常に多い。
[Ctrl + (PGDN)or(PGUP)]:タブ移動。右or左・エクセルのシート移動に使えるメリットが大きい
※Fnキーとの同時押しが必要な場合は設定に注意。
・アプリによっては[Ctrl + (Tab)or(Shift + Tab)]しか効かない場合があるので、アプリ内設定で左のキー操作に変更するか、マウス割り当て時にアプリを指定するのが良い
[Alt + (←)or(→)]:戻るor進むウェブブラウザやエクスプローラ上で頻繁に使う。
[(ダブル)or(トリプルクリック)]:単語選択or行選択これは意外と盲点では?
コピペや検索などで結構重宝するはず。
[(Ctrl)or(Alt) + F4]:タブ閉じorアプリ終了キー操作でも良いのだが、マウスのみで片手操作しているときは重宝する。
[Alt + (PGDN)or(PGUP)]:エクセルで横スクロール。右or左おそらくエクセル以外では使わないと思う。
※エクセルでは[Shift + ホイール]が使えない。
  不慣れな内は・・・
[(PGDN)or(PGUP)]:1ページ進むor戻るマウスホイールでのページ移動はスムーズだし調整が効くのだが、目に悪い気がする。
[(Home)or(End)]:ページ最上or最下へ移動マウスをギュンギュン回すことが無くなる。
[(音量up)or(音量down)]パソコンによってキー操作が異なるので、覚えるまで割り当てておくと意外に便利。
[Shift + F5]:テキストエディタ「Mery」で日時を入力使用頻度は低いが、覚えるまで割当しておくのも有り。

3.当事務所のサポート内容と料金

特にサポートすることはありませんが、実家の商店を介してマウス等を安く購入することが出来ます。
操作や設定で不明なことがあれば、お教えすることも可能です。

4.ご参考HP

-西ノ丸浩之助/「参考6」PC操作/多ボタンマウスの利用例

5.更新履歴

・2023/05/08:ページ公開
・2023/05/09:お勧め割り当てキーの追加

高齢者(不慣れの方)のスマホ使用

1.注意点

(1)誤操作

高齢者で初めてスマホに触れる方に有りがちな点を以下に記します。

①タップミス(押せてない又は不正確)

・爪付近でもなく完全に指の腹というわけでもない、丁度良い塩梅の押し方に慣れる必要あり

②反応を待たずにタップ

・画面遷移やウェブページ表示など、スマホ側からの反応が完了するまで待ってもらう

③アイコン移動や通知バーの表示機能の誤操作

・①に起因した問題
整理してあるアイコンを動かしたり、通知バーのモバイル通信offや機内モードon、ライトonなどの誤操作
通信offや機内モードは致命的になるので、確認方法や直し方を覚えてもらう必要があるかもしれない。
・誤操作の影響が大きいものは、通知バーのメニューから外すのも手

④通話中にアプリを閉じる

・バックグラウンドで動いているので、相手が切らない限り通話が続く
・通知バーからのアプリ復帰は少々難易度が高いが、通知確認を教えるタイミングで慣れてもらうのも良さそう

(2)馴染みのない習慣

①セキュリティ

・パスワードやPINコードの重要性、安全な管理方法については、最初に耳にタコができるほど伝えた方が良いかもしれない
・信頼がおける知り合い以外にはスマホを操作させない
・もしスマホカバー等にPINコードが記載されていたら、厳重に注意する、など

②通知や新着確認

・いつもと違う表示に気づき確認できるようになれば、情報を取りに行く能動性が生まれる
・システムやアプリのアップデート通知画面が閉じられない問題もあり

③検索

・「とりあえずネット検索をして調べる」という習慣が身に付けられれば、もはや助力はほぼ不要
・図書館に行かずとも調べられるメリットを実際に体感してもらうしかない

④アップデート

・スマホのソフトウェアやアプリが更新された場合、自動アップデートできるようにしておかないと、アプリ使用や通話が不可の問題に直面する場合がある
自動アップデートをWi-Fi接続のみでなくモバイル通信でも出来るようにしておけば問題無いが、外でも容赦なくモバイル通信が使われてしまうので、その点は注意が必要

(3)問題発生時の伝達

①ザックリとした伝達のため、「いつ頃から、何が、どのように」を正確に聞き出す必要がある

例)「電話できない」:
着信か発信か?声が聞こえないだけか?相手が出れないだけでは無いか?
いつ頃からか?普段通りの操作か?
とりあえず再起動。他の機能はどうか?etc

②電話で解決方法を伝えるのは難しい

直接会って操作してみせて、何度も反復練習してもらうしかなさそう。

2.習得メニュー

大まかなメニューを以下に。
難易度を★5段階(多いほど高)で表示します。まあ人に寄るでしょうが。

(1)基本操作

①指の操作★★

最初は用語を使わず「軽く押す」「軽く払う」「触れたまま動かす」などと伝えた方が良。

・タップ(シングル、ダブル、ロング、マルチ)
※ダブルとマルチはまず使わないと思う。ロングも微妙なところ
・フリックとスワイプ
・ピンチ(イン、アウト)

②電源オン・オフと再起動、画面オフ★★★

・ずっと起動しっぱなしで、挙動がおかしくなる場合が多々ある
毎朝の再起動は習慣づけてもらった方が良いかもしれない
・画面オフはほぼ不要?
電源ボタンが摩耗するし、画面スリープ時間を5~10分に設定しておくだけで十分かもしれない

③通知バー★★★★★

・通知チェックも大切なのだが、通話がバックグラウンドで動いている場合に操作必須となる

④ナビゲーションバー(下の◁、〇、▢)★★

・ひとつ戻る、最初の画面に戻る、裏で動いてるのをみる、程度で十分
・問題は、通話中に○を押したり、▢からアプリを閉じてしまった場合

⑤文字の打ち方★★★★★

・フルキー入力は難しいので、まずはケイタイ入力に慣れてもらう
・それすら嫌がる場合は、音声入力のみ覚えてもらう
ただし音声入力は、話し始めと切るタイミングに慣れるのが大変
・予測変換候補による補完機能を用いると、入力の手間が省ける
・コピー&ペースト
文字上で長押しして出るメニューからコピー。貼り付け先で長押しして貼り付け。
長押しを使わずとも、2回タップで文字、3回で一文を選択できるので時短になる。

⑥PIN入力や指紋・顔認証★★

・まずはPINでの解除
・指紋は指の状態によって反応が変わるのでオマケ程度、顔認証はコロナ禍では不便

⑦アイコン移動とフォルダ作成★★★★★

・最初に整理してあげれば特に不要だが、フォルダでのカテゴリ分けの必要性は伝えたいところ
模様替え・配置換えの楽しみとして伝えられればベター

⑧自分の電話番号を表示する★★

スマホに不慣れな方は、おそらく苦戦する操作のはず。
・「電話アプリ」:自分のプロフィールから
・「設定」   :下部の「デバイス情報」から
・「アドレス帳」:自分の情報も登録しておくのも手
※表示画面をスクリーンショットで保存し、画像をホーム画面に追加するのもアリ。

(2)電話

①受発信、切断★★

②例外対応★★★★★

・通知バーに着信表示が出た場合
・切らずにアプリを払ってしまった場合(バックグラウンド動作)

(3)文字のやり取り(メッセージ、メール、チャットなど)★★★★

※ガラケーでメールやSMSを使っていた人ならば、抵抗無し

(4)連絡帳★★★★★

・しばらくは難しそう

(5)その他のアプリ★★★★★

※操作そのものよりも、目的や必要性を伝える方が難しい

①カメラ

②ウェブブラウザ

③コミュニケーションツール(LINEなど)

④動画(Youtubeなど)

※動画と音楽は比較的入りやすいが、広告や有料プランの招待を消す操作も教える必要がある

⑤音楽(Youtube Musicなど)

⑥学習

※漢字や辞書アプリ、脳トレなどから興味を持ってもらうのもアリ。

⑦ゲーム

⑧ファイル管理:使う時点で中上級なので、まず不要だが

(6)設定★★★★★

①音量

②スリープまでの時間

③明るさ

④文字のサイズ

⑤セキュリティ(PINや指紋)

⑥通知メニュー

・「Wi-fi」「モバイル通信」「機内モード」「ライト」「サイレントモード」あたりは外し、「計算機」「カメラ」「スクリーンショット」で置き換えた方が無難?

ユーザー補助機能メニュー

電源や音量ボタンを押さずに、ホーム画面上ショートカットのタップ操作のみで再起動や音量・明るさ増減等が出来る。慣れれば通知バーや設定よりも使い易いと思う。
意外とシーソー型(?)の音量ボタンは摩耗し易いし、この機能に慣れておけばボタンの物理的故障を未然防止できる

・[設定]-[ユーザー補助]-[ユーザー補助機能メニュー]から「ユーザー補助機能メニューのショートカット」をオン
※自分も最近知った!

(7)契約プランや使用状況、料金把握★★★★★

(8)各種アカウントとパスワード★★★★★

アカウントの内容把握と管理が最重要なのだが、結構疎かにされている。
短く単純なパスワードは非推奨使いまわしも出来るだけ避けるのが無難
ブラウザの保存機能を使っても良いが、別の形でのバックアップも必要
定期的なパスワード変更や、サービスの使用頻度に応じたアカウント棚卸が望ましい

(9)ウィジェット★★★

通常はホーム画面等に配置したアイコンをタップしてアプリを立ち上げるが、一部のアプリはウィジェット(小規模プログラム)としてホーム画面内に中身を表示できる
おそらくkeep等のメモ帳やカレンダーが特に便利かと思う。時計や天気のデザインを変えるのも気分転換になる。

①ホーム画面の空き領域を長押し
②ウィジェットとして選択できるアプリと内容を空き領域にドラッグアンド
※ブラウザの検索窓や翻訳、メディアプレイヤーのプレイリスト等も配置可能だが、正直そこまで利便性は高くないと思う。

2.ガラケーからスマホへ

「電話だけ使えれば良い」けどスマホが欲しいという方がいた場合に、スマホ購入を勧めるべきか、それともガラホなど別の選択肢を示すべきか、難しい問題があります。

要望や価格面を見ればガラホが正解なのでしょうが、情報活用のし易さや拡張性ではスマホに劣るのが微妙なところ。
情報源にアプリニュースやネット情報も加われば、取得が迅速になるだけでなく詐欺対策など安全面でも有益ですし、相当な潜在力発揮が見込めるからです。

簡単スマホでも良いのですが初心者に取ってはさほど簡単で無いようですし、標準的な仕様のスマホに慣れた方が近道のような気もします。
例えばスマホを利用者個人用にセットアップ・アレンジするサービスがあれば、面白いかもしれません。

スマホの機能は多すぎて何から使えば良いのか分からないので、最初は機能を限定して慣れてきたら拡張していく方法です。

3.更新履歴

・2022/02/14:ページ公開
・2024/04/12:デザイン変更