エクセル/注文表シート

1.概要

(1)背景や概要

 定期的に複数の商品を注文するような場合に、簡易に注文表が作成できるエクセルシートを作ってみました。
紙面やFAX使用、pdf等をメール添付されている方にとっては便利かもしれません。

(2)要件

・ローカルPC上でのエクセル使用
・またはonedrive上でのエクセルのオンライン使用

(3)メリットとデメリット

①メリット

・決まった商品リストから複数商品を数量バラバラで注文する場合などにおける、手書きや計算の手間削減

②デメリット(?)

・パソコンに不慣れな方にとっては手書きや電卓の方が早いかも?

2.手順や必要書類

(1)手順

ファイル置き場からダウンロードしたエクセルシートで以下の操作を行うのみ。

①[商品リスト]シートに品名、単価、日付、数量を入力

②[注文表]シートに発注先、注文者を入れ、日付選択

③オートフィルタで空白セル除外して完成

※金額を表示する選択をすれば単価と金額計表示も可能。
ただし途中で商品単価が変わった場合には対応していないので、別の品名として追加するのもアリだが別のエクセルシートとして切り替えるのが無難。

(2)説明図

3.注意点

注意箇所備考

4.当事務所のサポート内容と料金

特になし。使用方法についての簡単な説明なら出来ます(メール推奨)。
改良や拡張も場合によっては応じます(有料)。

5.ご参考HP

-西丸のone drive
「t_注文表」

6.更新履歴

・2024/05/24:ページ公開

エクセル/単式出納帳

1.概要

(1)背景や概要

切手やレターパック等の貯蔵品や定額小為替など、在庫管理が必要なものに対するシンプルな出納帳を作ってみました。

中身は非常に簡易でもので、以下の機能しかありません。
・種類毎に数量や金額を集計
・集計表の単価列に入力すれば、数量と見做されて単位との掛け算結果を表示
※単位を入れなければ、集計結果をそのまま表示

(2)メリットとデメリット

①メリット

・ピボットで集計する手間が省けるし、数量と金額での管理をまとめて行える
※切手やレターパック(定価以外での購入)でも、金額毎に分けて数量管理すれば計算が楽?

②デメリット

・入力する表が増えて面倒?
※出納の頻度によるが「エクセル表+集計処理」や「手書き+電卓計算」に比べると労力は少ないかも。

2.手順や使い方

(1)手順

①ファイルをダウンロード

西丸のOneDrive上からファイルダウンロード。
ダウンロード後、自分のOneDrive上へアップロードしてオンライン使用でも良い。

②出納の度に入力

・「日付」「種類」「入」「出」「備考」を入力
※「種類」「入」「出」だけ入れれば集計はされる。

③必要に応じて集計表の「単価」を入力

・「単価」を入れた種類の集計結果については数量と見做され、単価との積が計として算出される
※枚数、長さ、個数で管理し、単価を入れれば数量と金額をまとめて管理できる。
ただし出納入力後に行の削除や並び替え、種類名変更をするとズレるのでご注意!

(2)説明図

3.ご参考HP

-西丸のone drive
「k_会計_単式出納帳」
※同フォルダ内に記入例も置いてあります。

4.更新履歴

・2024/04/20:ページ公開

エクセル/出欠等集計表

1.概要

(1)背景や概要

飲み会やセミナー等の出欠や会費集金の状況をまとめるにあたり、電卓を用いての手書きやエクセルでの都度集計(ピボットテーブル使用)、またGoogleやMSのformsなどアンケートフォームを利用する方法があります。

上記の方法だと、以下のようなデメリットが生じるかと思います。

-手書き
・電卓使用の手間。修正の都度での計算し直し

-エクセルでのピボット
・データ修正のたびのピボット更新

-アンケートフォーム
・各フォームは単発なので、過去履歴との比較がしにくい
・詳細データはcsvファイルでダウンロードできるが、例えばメールや口頭等での回答が混在している場合、集約や再集計の手間が発生してしまう
※一応、管理者が代わりにフォーム入力する方法は取れる。
・出席者のみに絞っての連絡先の抽出に少し手間がかかる

上記のデメリットを解消すべく、エクセルでツール「出欠等集計表」を自作してみました。

(2)要件

・ローカルPC上でのエクセル使用
・またはonedrive上でのエクセルのオンライン使用
※googleのスプレッドシートでは動作確認していない。

(3)メリットとデメリット

①メリット

・簡単な名簿に加え、過去のイベント等の出欠履歴がまとめて管理できる
・関数で集計できるようになっているので、ピボットテーブルでの手動操作が不要

②デメリット

・アンケートフォームを用いている場合、その回答結果を転記する手間がある
※一度切りのイベントかつアンケートフォームのみで完結する場合には、おそらく本ツールの出番は無い。

2.手順や必要書類

(1)手順

①[名簿]シート入力

・氏名、メアド、電話番号などを入力。
※他に名簿のマスターデータがあるならば、そこからのコピペで良し。

②[集計表]シート入力

・[結果リスト][集計方法]を入れる
※[結果リスト]に入力した値が[結果]列にプルダウンメニュー表示される。
結果リストが金額や数値の場合は、集計方法を「合計」とすることも可能。
・[氏名][結果]をプルダウンから選択
・必要に応じて[名簿]シートからの抽出列を選ぶ

(3)問い合わせ先

事務所名:行政書士西丸浩事務所
代表  :行政書士 西丸 浩(さいまる ひろし)
所在  :福島県いわき市小名浜字辰巳町36番地の5
TEL/FAX :0246-84-5561/0246-84-5586
MAIL  :gyosei(アットマーク)saimaru-office.com
※(アットマーク)は@に読み替えて下さい。

3.注意点

注意箇所備考

4.当事務所のサポート内容と料金

(1)サポート

特になし。使用方法について簡単な説明なら出来ます(メール推奨)。
改良や拡張も場合によっては応じます(有料)。

(2)料金

無し。
改良や拡張希望の場合は、労力に応じて料金が発生します。

5.ご参考HP

-西丸のonedrive
出欠等集計表

6.更新履歴

・2023/07/30:ページ公開
・2023/08/02:アップロードファイルを更新
※[名簿]シートの書式変更を可能にしてロックし直し。

区長・行政嘱託員管理シート(いわき市)

1.概要

(1)背景や概要

区長や行政嘱託員の事務処理を効率化するための自作シートです。
世帯情報の管理と報告、区費領収や謝礼支払の手間を減らすことが目的です。

OneDrive上に記入例と共にアップロードしました。
会計報告に向けた複式簿記での仕訳例も置いてあります。

提出書類の様式はいわき市のものですので、他の地域には対応していません。

(2)要件など

区長や行政嘱託員、会計係の方の利用を想定。
使用のために、パソコンの操作技術がある程度は必要です。

(3)メリットとデメリット

時間・労力節約のメリットは大きいですが、デメリット部分も多いので利用には注意が必要です。

①メリット

集計や自動転記
上手く使えば、紙面管理と比較して大幅に時間・労力を削減できる。

②デメリット

柔軟性が低いため役所側の変更に対応しにくい
重要かつ急ぎの場合は、紙面で手書きの方が早く確実。
修正部分が少なく修正液や取消線で支障無ければ、コピーして部分修正の方が楽。

・提出書類の様式もいわき市に限定されている

・ある程度のパソコン操作スキルが必要
スマホでも使えなくは無いが、表示範囲が狭い為おそらく使いにくい。

情報漏洩のリスク
利用者のウイルス対策や管理が不十分だと漏洩の危険性がある。
エクセルシートやpdfにパスワードを設定するのが望ましい。複数ファイルをパスワード付きzipなどで固めるのも良い。
構成員の氏名や簡単な数字(つまり集計に用いる最低限の情報)以外をデータ化するのは避けた方が良い。

2.利用手順など

(1)利用手順

①基本情報の入力:[設定]シート

・「名前番号」「or」「嘱託員区長情報」「区費、組(班)長への謝礼事務費支払いの額」などを入力
組か班かの選択を後で変えると集計に影響が出るので、最初の入力は間違えないよう注意

・「提出日」「領収日」「支払日」はその都度変更
日付書式で入力できるが、日付が確定していなければ日付のみ空白の文字列入力でも良い

・「反映日
[一覧]シートで集計したい更新日に一致させる
入力方法は同年なら<月/日>、年から指定したければ<年(西暦またはr数字)/月/日>。

②世帯情報の入力:[一覧]シート

左表が入力欄
・一行目に更新日、二行目以降に組(班)番構成員情報を入力
[設定]シートの反映日に符合する更新日の情報が集計される
・新規加入:[新規]、継続:[]、組(班)長:[組長or班長]、区長:[区長]、その他:[]

③その他任意記載部分の入力:各シートの非ロック部分

・[世帯情報内訳]:合計は確認のうえ手動入力
・[協賛金など]:タイトルや協賛者部分
使用可否は提出先に確認
・[挨拶]:日付、本文、郵便番号、フリガナ
郵便番号半角数字7桁フリガナ部分はセルにカーソルを置いた時点で半角フリガナでの入力が可能。記載やシート使用はもちろん任意。

④必要に応じて印刷:pdf化または直接印刷

[領収・支払][協賛金][挨拶]など複数枚印刷する際は、[セル範囲選択]か[列選択]→印刷(Ctrl+p)→[選択部分のみ印刷]で、必要に応じてページ指定。

(2)各シートの説明

シート名備考
設定基本情報入力用。各シートへの転記等に使用される。
最大数は組(班)数:30、構成員:200
一覧区の構成員情報。集計に用いる元データ。
世帯数報告書市への提出様式。[設定][一覧]シートから自動生成。
世帯数内訳書 〃。合計以外は自動生成。
合計は手動入力が必要なので、ご注意
異動届 〃。異動内訳以外は自動生成。
協賛金など協賛金や寄付金の協力賛同者管理用。
一枚目のタイトル部分は変更可能。
配布・領収管理各組・班長用の配布・区費領収、組・班長への謝礼・事務費の管理表。
対象日における情報になるのでズレに注意。また区費の月割には対応不可
[領収・支払]シートへ転記されるBR、BS列は手動入力なのでご注意
領収・支払区費領収や謝礼・事務費支払い時の引き換え用。
※印刷は列選択のうえページ範囲指定推奨。複数枚印刷でズレる場合は余白調整して下さい。
挨拶組・班長への挨拶や添え状など。
日付と本文は一枚目に入力すれば二枚目以降に自動転記される。任意で郵便番号とフリガナも入力可能。
その他簡単な連絡先管理や事件簿。
おそらく、ほとんど出番は無いと思われる。

・記入例と説明画像

(3)問い合わせ先

使い方などの簡単な問い合わせでしたら「行政書士西丸浩事務所」まで。
TEL:0246-84-5561 / 0246-84-5586
メール:gyosei(アットマーク)saimaru-office.com

3.注意点

・クラウド上での使用は印刷内容にズレが生じ兼ねないので、非推奨

・役所側の様式変更への即座の対応は困難
※手書きでの追記や微修正が可能ならば、それが望ましい。

・領収書や支払明細書は場合によっては、エクセル→ワードへの差し込み印刷で作成した方が簡単
※当シートでは操作が省かれ自動で一覧表示できる分、柔軟性に欠ける。

4.サポート内容と料金

(1)サポート:特になし

(2)料金  : 〃

5.ご参考HP

-西丸のone drive
「k_区長&行政嘱託員シート」

※自作会計ツールの元データは以下。
「k_会計ツール」

6.更新履歴

・2023/04/07:ページ公開
・2023/04/20:テキストURL部分の修正
・2023/09/21:シート修正/[設定]シートの対象日を入れない場合の動作修正

エクセル/複式簿記の会計ツール

1.概要

 エクセルにて複式簿記での会計ツールを自作してみました。
関数の組み合わせで一応作成はできます。
本当に基本的な機能しかありませんので、高機能をお求めの場合は会計ソフトを使った方が良いと思います。

 「管理」シートにて科目と年度を設定し、「会計」シートにて仕訳入力を行う形になっています。
複式での仕訳を入力すると、自動で貸借対照表と損益計算書が作られ、また費用一覧や元帳の取得も可能になっています。

 資産・負債と純資産の元帳については繰越残高表示が面倒なので、期中の増減額のみ表示する形にしました。
決算書で三期分の表示が可能なので、そちらで繰越残高は確認できます。

 事業主貸と借についても、それぞれ別科目にすると計算がやや面倒なので、事業主貸借という一つの科目を用いています。

※ご注意:
本ツール使用による損害・トラブルについて私は一切責任を負いかねますので、ご了承ください。

2.機能

 行政書士の独占業務では無いので公開することにしました。
記帳を正確に行い青色申告で確定申告を行えば、青色申告による控除額が最大65万円になります。

 シートの関数表示も伏せる必要は無いと思ったので外します。
もっと良い方法があるとは思いますが、関数を読めばどれだけエクセルが便利かが分かるかと思います。

 作成にあたり、考えた機能は以下の通り。
1.行詰め
2.[名前]を用いての、空白でないセル範囲自動選択
3.複数列の一意性チェック
4.セル値に対応する列に対しての別の列値取得
5. 〃         別の列の集計値取得
6.[条件付き書式]による、空白でないセルの枠付け

 いくつかの参考HPで載せられていた関数を組み合わましたが、ここでの紹介は割愛させて頂きます。

 少々大袈裟な表現かもしれませんが。
個人的に、複式簿記は人類の特に大きな英知の一つと思っています。
そのうち、減価償却費の自動計算表も追加するかもしれません。

修正日修正内容
2022/07/03初回版を公開。
2022/12/29・費用一覧部分のバグ修正
・税込記帳の場合の消費税に係る記載列と集計追加
・減価償却費計算のシート追加
・電子帳簿保存用の索引表追加
2023/01/21・OneDrive上でも動作するように修正
・元帳の月毎集計欄を追加
2023/03/14・フィルターやロックの掛け直し
・費用集計をやめ、単なる費用一覧へ修正
202311/22・消費税の端数処理の条件分岐を修正
※端数処理が四捨五入のみになってしまっていた。
・インボイスの有無を入力できる欄を設け、仮受消費税のうちインボイス部分のみ集計可能とした
・税込と税抜方式での記帳例をアップ
2024/02/07・前受収益や前払費用の計算用シートを追加
余白に備考を入れれば、長期分も把握可能。
2024/02/24・「会計」シートの費用一覧における[伝票no]列の書式が一部おかしかったので修正
・全シートにおいて[セル書式の設定]はロック対象から除外
2024/06/14
ver4-3
・vlookup関数は動作が重くなるので全て別関数で置き換え
・その他、重複計算部分の排除
※ファイルサイズは大きくなったが、動作は幾分早くなったはず。

3.リンク

(1)サンプル

-西丸のone drive
「k_会計ツール」
「作成例」
※ダウンロードしてMS EXCELで開くか、ご自身のonedrive上にアップロードしてご使用下さい。

(2)アップロード動画

youtubeマイチャンネル/「参考8」エクセル/会計ツールの自作例

4.更新履歴

・2022/07/10:ページ公開
・2023/07/30:クラウドドライブのリンク等修正
・2023/11/22:会計ツール修正の記載追加
・2024/06/14:「2」追記

スマホ等の会計アプリ活用法

1.会計アプリについて

事業収支を手書きで記録している方向けの参考情報です。
スマホをお持ちであれば基本無料の家計簿アプリが使えるため、個人事業であれば若干の工夫で流用可能です。

既に会計ソフトをお使いの方にとっては不要かもしれません。

– 使えそうなアプリ例
①家計簿カケイ ※費用毎に集計されるので限定的な複式?
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sakura_apps.kk&hl=ja&gl=US
②複式家計簿 ※複式
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.gomao.kakeibo&hl=ja&gl=US
※自分の目についたものなので、他にも優良アプリがあるかもしれません。

これらの最大のメリットは自動集計にあると思います。記帳ミスをしても再集計する必要がありません。
正確な入力を普段から欠かさず行えば、会計に取られる時間が大幅に節約できるはずです。
万一のスマホ故障に備えてのバックアップも可能。念の為、定期的に手書きノートへの転記やスクリーンショット保存をしておけば安心では無いでしょうか?

2.単式と複式簿記について

ザックリ簡単に言えば。

単式簿記では基本的に現金残高の増減のみで表す形になり、その出入りの用途はあくまで備考的です。
ですので費用や収益の集計が困難です。
また現金や預金を分けての管理や、それら以外の資産や負債の管理も想定されていません。

一方複式簿記では、借方(左列)と貸方(右列)の二列を用いて何が何によって増減したかの記録ができます。つまり常にカテゴリ分けがされた状態で記録されます。
最悪仕訳帳さえ残していれば、資産・負債・純資産や収益・費用の残高と増減が全て保存できます。
貸借対照表や損益計算書、元帳については、カテゴリ毎の集計や要約の話になります。

複式簿記で最初に悩むのが、仕訳において何を借方(左列)・貸方(右列)に入れるべきかという点かと思います。
個人的には、「資産の増加が左側(借方)」これだけ覚えて負債や用途は逆側に入れることを考えれば楽かと。

■複式簿記のおすすめ勉強サイト
StudyPro/簿記3級 テキスト 問題 予想模試
https://studyboki3.com/
※自分が最初に複式簿記に触れたサイトですが、イラスト付きで楽しいですし非常に分かりやすい優良なページかと思います。
アカウントを登録しログインした状態で勉強すれば、中断しても進捗が保存され、勉強が途中から再開できて便利です。

ただし、もし日商簿記3級受験を目指すのであれば、このサイトだけでは若干不足かもしれません。
個人事業で複式簿記に切り替えたい場合は、この内容で十分かと思います。
仕訳例は、ネット上を探せばすぐ見つけられます。

※貸「し」が右向きなので「右欄」、借「り」が左向きで「左欄」の件は、一瞬で覚えられるので感激しました。

3.使い方の流れ

(1)インストール

スマホの「google play」を立ち上げてアプリ名で検索するか、下記サイトに繋ぎ「インストール」をタップし、しばらく待てばインストールが完了します。

「複式家計簿」は複数ユーザー作成可能ですので、事業用と家計簿用など使い分けが可能で便利です。
青色申告に必要な元帳・台帳を揃え電子的な確定申告「e-Tax」を行えば、控除額が65万円になりますし、正確な記録付けの点からも複式簿記をお勧めしたいところです。

①家計簿カケイ ※費用毎に集計されるので限定的な複式?
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sakura_apps.kk&hl=ja&gl=US
②複式家計簿 ※複式
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.gomao.kakeibo&hl=ja&gl=US

(2)初期設定(科目や開始値・残高の設定、入力の登録など)

ア.科目設定
家計簿用アプリでは事業収支に係る科目が無いため、売上や仕入などの科目を作成する必要があります
①カケイ
・売上と仕入:左上「三」の「カテゴリ設定」から、売上(収入)と仕入(支出)を新規作成
・売掛と買掛: 〃    「その他設定」-「銀行口座」で売掛と買掛を作成
※仮の科目として銀行口座を使う方法です。他にもっと良いやり方があるかもしれません。
②複式家計簿
・[科目設定]から科目を追加するのみ

イ.開始値・残高の設定
①カケイ
・[残高調整]から現金や預金の開始残高を設定
②複式家計簿
・仕訳から科目[開始残高]を用いて記帳
※科目名を[元入金]に変更しても良い。

ウ.入力の登録
両アプリとも、よく使う入力・仕訳を登録して呼び出すことで記帳を早く行うことが出来ます
①カケイ
・登録:入力の際に右上の「⋮」から「クイック入力として登録」
・呼び出し:入力タブ(上段左端のエンピツマーク)下部の「クイック入力」から選択
②複式家計簿
・登録:仕訳後に仕訳明細(下段左端)から登録したい仕訳をタップ→「定型仕訳に登録」
※金額固定で無ければ「金額は毎回入力する」にチェック。
・呼び出し:仕訳(下段左から2番目の「新規」)の下段「定型仕訳」から登録済み仕訳を選択

(3)記帳

・仕訳や計上に関する情報はネット上にすぐ見つけられるかと思います
・いくつかの記帳例やアプリ利用方法は「4.個人事業での記帳例」「5.スクリーンショット」に載せてあります

4.個人事業での記帳例

仕訳例では簡単のため金額の桁を小さくし、諸口(1対複数行の仕訳で使う記述)も使いません
金額も左右(借・貸方)同額となるため、金額記載も一列のみとします。
その点若干不正確ですが、逆に分かりやすい部分もあるでしょうしエクセルを用いる方にとってはメリットとなります。

※仕訳例は架空であり、現実味もありません。

(1)開業費と償却

・1/1:開業前に事業用の備品(減価償却対象外)を10円で購入している。開業日は2/1

日付借方科目貸方科目金額
2/1開業費元入金10

・9/1:開業費分10円をさっそく償却した

日付借方科目貸方科目金額
9/1繰延資産償却開業費10

(2)元入金

・2/1:個人事業開業。現金500円、スイス銀行預貯金1,000円を元入金とした

日付借方科目貸方科目金額
2/1現金元入金500
預貯金(スイス銀行)元入金1000

(3)仕入、掛仕入

仕入や売上時の消費税率や非課税については、会計ソフトであれば補助的な設定が可能ですが、今回紹介したアプリでは税率毎の科目を作成して区別する必要がありそうです。

・3/1:事業用の商品を10円分現金で仕入れた

日付借方科目貸方科目金額
3/1仕入現金10

・4/1:事業用の商品を20円分掛けで仕入れた

日付借方科目貸方科目金額
4/1仕入買掛金20

・4/30:掛仕入分20円が銀行口座から引き落とされた

日付借方科目貸方科目金額
4/30買掛金預貯金(スイス銀行)20

(4)売上、掛売上

・3/5:事業用の商品を売却し、現金20円を得た

日付借方科目貸方科目金額
3/5現金売上20

・4/5:事業用の商品を掛けで30円分売却した

日付借方科目貸方科目金額
4/5売掛金売上30

・4/15:掛売上分30円が銀行口座に入金された

日付借方科目貸方科目金額
4/15預貯金(スイス銀行)売掛金30

(5)事業主貸・借

・5/1:事業用の商品を10円分、自分の財布で仕入れた

日付借方科目貸方科目金額
5/1仕入事業主借10
※個人用クレジットカードや預貯金の場合なども同じ。

・5/5:事業用の商品を20円分売却し、そのまま生活費とした

日付借方科目貸方科目金額
5/5事業主貸売上20
※入金先を個人用口座にした場合なども同じ。

※因みに、開業費を元入金に入れず事業借とすることもできます。

(6)減価償却資産

・4/1:事業用の車を現金61円で購入した。車の耐用年数は5年、定額法で償却する

日付借方科目貸方科目金額
4/1車両運搬具現金61
※保険料や税の支払いについては省略。

※定額法は(取得価額 – 残存価額1円)を耐用年数で均等に償却。
一方、定率法では未償却残高に対して一定の割合で償却し、未償却残高がある保証額以下になってからは定額償却に変える。
つまり最初に大きく償却したいときは定率。毎年一定にしたければ定額。

・12/31:事業用車の減価償却費9円を計上した

日付借方科目貸方科目金額
12/31減価償却費車両運搬具9
※4~12月の9か月分:「(61 – 1)円/5年」× 9/12か月 = 9円。

※上は資産価値を直接目減りさせる「直接法」での表記。
資産価値は取得時のままで、減価償却累計額として計上する「間接法」もある。
間接法の方が資産と減価償却とを区別しやすいが、青色申告決算書で毎回取得価額を記録するので直接法でも大して困らない。

(7)前払費用・前受収益と繰延

いくつか仕訳方法がありますが、最初に費用・収益計上し期末や期初に振り替えることとします。
サブスクの更新は無しと仮定。前受収益については、費用の逆なので割愛。

①3/1:事業用の通信系サブスク3年分を36円で契約し、代金を事業用口座から振り込んだ

日付借方科目貸方科目金額
3/1通信費預貯金(スイス銀行)36

②12/31:サブスク代うち来期分12円(12か月分)を前払費用、残り14円(14か月分)を長期前払費用として繰延

日付借方科目貸方科目金額
12/31前払費用通信費12
長期前払費用通信費14
※今期分の通信費は3~12月の10か月分として、10円が残る。


③2年目1/1:前払費用12円を当期の費用に振り替えた

日付借方科目貸方科目金額
翌年1/1通信費前払費用12

2年目12/31:長期前払費用14円うち次期分12円(12か月)を前払費用に振り替えた

日付借方科目貸方科目金額
翌年12/31前払費用長期前払費用12

以下の仕訳は省略。

3年目1/1:前払費用12円を当期の費用に振り替えた
3年目12/31:残りの長期前払費用2円(2か月分)を前払費用に振り替えた
4年目12/31:前払費用2円を当期の費用に振り替えた

(8)前払・前受金、立替・未払金、預け金・預り金(受託販売)

前払金は代金一部の先払い。立替は取引先が負担する手数料や実費など。預け金は代行者に預けて後で返してもらう場合など。逆は割愛します。

6/1:事業用商品20円分のうち10円を先に現金で払い、翌日に残りを現金で支払った

日付借方科目貸方科目金額
6/1前払金現金10
6/2仕入前払金10
仕入現金10

・6/2:上の商品を取り寄せる際の配送料5円は現金で立て替えて払った

日付借方科目貸方科目金額
6/2立替金現金5
※立替でない場合、商品に係る送料の借方科目は「仕入」とし、それ以外は「通信費」。

6/5:商品を30円で売却し、立替分5円を加え35円を相手に請求した

日付借方科目貸方科目金額
6/5売掛金売上30
売掛金立替金5

(9)棚卸と売上原価

「売上原価」は「前期繰越分(期首棚卸高) + 仕入分 ー 期末棚卸高」。

※いくつか仕訳方法がありますが、売上・仕入・繰越商品の「三分法」を取り、科目として売上原価を設けずに期末仕訳後の仕入額を売上原価とします。
簡単のため、棚卸減耗損(在庫一部の消失)・商品評価損(劣化など)には触れません。

・12/31:商品の前期繰越は10円。今期仕入は60円。期末棚卸高は15円だった
売上原価 = 10 + 60 – 15 = 55円。
期末仕訳では繰越商品(前期繰越分)を仕入へ、期末棚卸高の分は仕入から繰越商品へと振り替えます。

日付借方科目貸方科目金額
期末仕入繰越商品10
繰越商品仕入15
※今期仕入に上の-5円分が加味される形になります。

※売上原価 + 期末棚卸高の今期扱った商品総量で見ると、間違えにくいかもしれません。
科目として売上原価を用いる場合(売上原価対立法)は、売上計上時に原価の計上仕訳もするため期末処理は不要となります。売上原価を別に設けるので見やすいですが、その分仕訳が増えます。

(10)損益、振替と繰越

元入金の次期繰越 = 前期繰越 + 事業主個人からの出入れ( 事業主借 ー 事業主貸 ) + 損益( 収益 – 費用 )
事業主から入れたお金と余った収益を加えて次期に回す感じでしょうか。

・1/1:前期の元入金に、事業主個人の出入分50円(事業主借100 ー 事業主貸50)と利益500円が加わった ※一部記載誤りのため修正。

日付借方科目貸方科目金額
期末事業主借事業主貸借の繰越
※期末で元入金と区別する場合
100
事業主貸借の繰越事業主貸50
損益(※収益>費用の場合)繰越利益500
翌年期初事業主貸借の繰越
(※借り>貸しの場合)
元入金50
繰越利益元入金500
※損失の場合は借方/貸方:元入金/損益と逆になります。

※おそらくここは、最初に勉強する際に?となるはず。
それまで複式の2列で記載していたのに、いきなり「損益の振り替え」という謎の方法が登場するからです。

資産・負債を次期に持ち越し、収益・費用をリセットしたうえ損益を純資産の増減に組み込む為の処理、といった認識で良いかと思います。

会社の場合は利益剰余のうち準備金や配当、積立金を除いたものを繰越利益としますが、個人事業の場合は[当期利益]→[繰越利益]→[元入金の増加]なので、損益分を元入金に入れるだけになります。上の3、5行目は以下の仕訳を端折った感じですね。

日付借方科目貸方科目金額
期末<収益科目>損益<収益額>
損益<費用科目><費用額>
損益(※収益>費用の場合)利益剰余<利益額(収益 ー 費用)>
利益剰余繰越利益
翌年期初繰越利益元入金

会計ソフトでは締めや繰越を自動で行ってくれるので意識する必要はありませんが、エクセルで自作する場合は通常仕訳と区別するため、日付とは別に「期初・期末」などの表記を用いた方が良さそうです。

5.スクリーンショットと解説