津波避難訓練(イオンモールいわき小名浜)

前回訓練時からの追記箇所は紫色表記

1.概要

(1)背景や概要

イオンモールいわき小名浜では、「24時間避難可能な緊急一時避難施設」として地震・津波を想定した避難訓練を行っています。
2021/4から年2回(4と12月の土曜日)に行われ、参加者も増えてきているようです。

-開催履歴
・2021/04
・2021/12
・2022/11/26
・2023/04/22
・2023/11/18
・(2024/03/03 ※デジタル避難訓練。いわき市主催)
・2024/11/16

(2)参加者

・「地域住民」
・「近隣商業施設」
・「いわき市や小名浜支所」
・「消防署」「消防団」
・「イオンモールのメンバー」「イオンモール内の専門店」

2.訓練内容など

(1)参加手順

①イオンモールからの案内や説明

区長がイオンの防災担当から説明を受ける。

②区員への周知

開催日前にイオンから受け取った案内を各組へ配布。

③参加者把握と連絡

参加希望者は区長に伝え、区長が取りまとめてイオンへ連絡。

④当日準備と参加

8:25頃には各区ごとの集合場所に集まる必要があるので、準備をしておく。
※寝坊の場合は・・・まあ無理に起こす必要は無さそうです?

(2)当日の流れ

①集合

8:25頃にイオン側が指定した集合場所へ集合。
イオンメンバーが来て説明してくれる。区長は参加者が揃ったことを確認。

※2024/11では、集合無しに直接イオンへ避難の形を取った。

②シェイクアウト訓練

無線連絡を受けてイオンメンバーが開始の掛け声。
シェイクアウト:一斉防災訓練。
地震発生直後に「屈んで」「頭を守り」「動かない」

③避難

イオンモールいわき小名浜まで移動。2階通路デッキから施設内に入り(※)避難階段を用いて屋上へ。
※施設中央2階入口の「シオカゼ入口」(北側)「マリン入口」(南、海側)。

④区の代表が消防署へ衛星電話

衛星電話を使って、消防署へ区の状況報告。
※用意された紙面に従って話すが、衛星電話の体験と言う感じ。
屋上で行うため、寒い日は省略する模様。

⑤イオンホールにて講評と施設説明

屋上から4Fイオンホールへ移動。
消防署、イオン側から講評や説明。

⑥終了

参加品が頂ける(笑)。
帰りは施設中央のエスカレーターを利用して、中央2階出口(元の入口)まで行き解散。

※参加品は保存食系なので、備蓄しておいて参加日に以前の分を消費するのも良いかも?

3.注意点など

※コメントについては、発言ママで無く大体の旨ですのでご了承。

カテゴリ説明
消防署からの説明[避難者へ]
避難する際は噂を聞いたり広めたりしないよう注意。
静かに避難することで、誘導係の声が良く聞こえて理解し易くなる。
 〃[誘導側へ]
避難誘導に専念して自分が逃げ遅れることの無いように。
自身の避難や命も重要。
 〃小名浜は避難の面で恵まれている。
訓練での避難完了まで15分所要。3.11での3m津波到達は20分、8m台では50分かかっているので、イオンモールへの避難ならば十分間に合う。
実際の災害でいざという時は、近隣の方々にも呼び掛けて欲しい。
 〃・実際の災害時を想定した訓練を
※ヘルメット(最低でも帽子)、サンダルでなく靴、防災リュック。
・ハザードマップの保管と確認
・備蓄品の定期的な確認を。避難訓練の日に見直しするのが望ましいのでは?
・津波の速さについて:水深が深い位置ほど速い。浅くなるほど遅くなるが波は高くなる
※水深5,000mほどの位置でジェット機なみ。陸地では30km/hほど。
避難マークの確認と理解を
イオン側からの説明訓練開始から避難まで最短で5分弱、最長で12分ほど。
実際には瓦礫や火災の影響で、避難に時間を要する可能性あり。
ライフラインが止まって暗闇ということも有り得る。
 〃必ずイオンを目指すわけでは無く、避難経路の状況や津波到達までの時間を考慮する。
海側に戻るという不安もある。
 〃・屋内は無理でも2階通路デッキに上がってしまえば、津波の想定最大浸水高6.3mの危険は免れる
・日中の避難でも2階通路デッキを目指すのが望ましい
 〃24時間避難については、施設中央2階入口の二か所しか開かない。
※大津波警報、津波警報で入口が開くようになっている。
 〃・屋上に非常用発電機、2階に受水槽あり。電力は2階食品売り場等へ回せるようになっている
・下水直結の簡易トイレ設置可能
・4階ホール奥の倉庫にはアルミシート、トイレキット、飲料水の備蓄あり
照明も点くし壁側でのUSB充電も可能。
 〃訓練では車いす利用者1名をエレベータで移動させたが、実際の災害時に機能するとは限らない。
 〃館内のモニターはデジタルサイネージ対応なので、災害時には専用放送や情報を流すことも出来る。
※デジタルサイネージ:場所を選ばずに、ディスプレイなど電子的な表示機器を使って情報発信するメディア。
 〃イオンモール内の専門店にも参加頂き、効率的な防災対策に繋げている。
今後は、近隣の専門店との連携にも繋げていきたい。
 〃・イオンモールが緊急一時避難施設であることを知らない人へも、伝えてもらいたい
・暗い中や混乱時では「明かり」「集団」「慣れた経路」へと向かう傾向があるので、実際の災害時には避難訓練参加者が率先的に誘導へ繋げて欲しい
 〃・備蓄品についてはローリングストック(※)推奨
※普段から多めに食料を買っておき、使った分だけ補充することで常に一定量の食料を家に備蓄する方法。
参加者談中には、参加したいが足腰が悪く階段が登れないのでと断る方もいる。
デッキにも登れないだろうから災害時にはイオンモール以外への避難や手段になりそうだが、避難訓練自体が出来ないことはネック。
 〃・折角の休日開催だし、子供への参加を呼びかければ親子での参加者が増えるのでは?
・抜き打ちでの訓練開催はどうか?

・駐車場での緊急時簡易トイレについて、実際の津波到来時に使えるだろうか?
・緊急時簡易トイレの設置動画を見てみたい(単なる興味)
・避難マークの中に分かりにくそうなものがあった
←コレ。まあ覚えてしまえばどうということは無い。

・不正な目的での避難訓練参加の危険性も無いとは言えないのでは?(世帯構成の入手目的など)
※近隣との交流になり得るイベントだが、所属区を他の参加者に把握しやすくするのも逆に問題?

4.ご参考HP

イオンモールいわき小名浜/防災モールとしての取り組み

いわき市消防本部/『イオンモールいわき小名浜』で消防訓練を実施しました!
※2021/12開催のもの。

「災害種別避難誘導標識システム」/防災標識ガイドブック
p4:表1災害種別避難誘導標識システムに用いる図記号等

5.更新履歴

・2023/04/22:ページ公開
・2023/11/18:追記
・2024/11/16:追記

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