現在(2024/6時点)は個人事業主と法人共にオンライン申請可能。
1.概要
(1)背景や概要
gBizIDを作成・利用することにより、許認可や補助金の申請、社会保険の手続きなど、様々な行政サービスが電子申請可能となります。
紙面を介さずデータでの直接やり取りとなるため、利便性が高まり申請者も行政側も共に労力が削減され得ます。
※身近なものとして、googleアカウントとパスワードでyoutubeや様々なサービスに連携アクセスする類似例を見ると分かりやすいかと思います。
また個人において、マイナンバーカードと利用者証明用パスワード(4桁)でマイナポータルから各種サービスに接続できますが、gBizIDはその事業者版のようなイメージかもしれません。
アカウントの種類として以下の三つがあります。
・gBizIDプライム :書面審査必要。多くのサービスが利用可
・ 〃 メンバー :プライムを作成すれば、書面審査なしで作成可。利用できるサービスに制限あり
・ 〃 エントリー:書面審査不要。利用できるサービスに制限あり
アカウントはID作成で用いたメールアドレスです。パスワードは自分で設定します。
ログインでは不正利用を防ぐため二段階認証が取られており、アカウントとパスワードの送信後に携帯電話宛へ届いたショートメール内のコードを入力する必要があります。
(2)要件
多数のサービスが利用できる「gBizIDプライム」については、法人または個人事業主で、会社代表印や個人実印と印鑑証明書があれば申請可能。審査で問題無ければ1週間程度でアカウント発行されます。
書面審査無しで利用できる「gBizIDエントリー」は利用サービスに制限がありますので、急ぎの場合を除いてgBizIDプライムの取得をしておいた方が良いと思います。
(3)メリットとデメリット
-メリット
・複数のサービスに、一つのアカウント/パスワードでログインできる
・データ入力や添付による利用者と行政双方の利便性
※データ管理はもちろん再利用もしやすい。
-デメリット
・不正ログインや虚偽申請
・無権利者や無資格者による代行
※疑義があった場合の発覚は容易そうなので、利便性に対する危険性の比重はかなり低いかもしれない。
2.手順や必要書類
(1)手順
1.作成ページでメールアドレスを入力し、届いたメール内のワンタイムパスワードで先に進む
2.法人・代表者(または個人事業主)、利用者情報、携帯番号(SMS受信先)等を入力し確定
※携帯番号は後で変更も可能。
SMS受信先をシステム利用者の携帯番号としても良いでしょうし、gBizIDメンバーで支障なければ別途アカウントを作成する方法もあります。
※2024/6時点では個人事業主と法人共にオンライン申請可能。
個人事業主や法人代表者がマイナンバーカードを持っており、カード読取機器があればネット上で申請が完結するので便利。
3.申請書作成と送付 ※オンライン申請の場合は不要
(1)入力内容から作成された申請書をダウンロードし印刷
(2)内容を確認し、作成日記入と実印押印
※会社の場合は代表印。個人事業主の場合は個人実印。
(3)実印に対する印鑑証明書(原本、発行から3ヵ月以内)と共に運用センターへ送付
[送付先]
〒530-8532 GビズID運用センター宛
(2)必要書類
書類 | 備考 | ご参考 |
---|---|---|
gBizIDプライム登録申請書 | 作成ページで必要情報を入力すれば自動生成されるので、印刷して日付記入と実印押印すれば完成。 | -マニュアルp7 |
印鑑証明書 | 実印に対する印鑑証明書を取得して添付。 | ・法務局や市役所・支所で対面取得 ・ネットやコンビニ利用 -非対面での印鑑証明書・印鑑登録証明書の入手方法について |
(3)問い合わせ先
・電話 :0570-023-797
※9:00~17:00(土・日・祝日、年末年始を除く)
・メール:
※公式HPトップ最下段や、よくある質問の6-1をご参照。
直接送信する場合のメアドは「support(at)gbiz-id.go.jp」(at→@に読み替え)だが、書き方に注意あり。
3.注意点
問題など | 備考 |
---|---|
不正ログイン | ・システム利用者の携帯電話を他人が利用したり(※)、gBizIDプライムとパスワードが漏洩すれば、悪用される可能性が出てくるかと思います ※携帯所有者に成りすまして紛失等と偽り、SIM再発行をする「SIMスワップ」にも注意。 ・gBizIDプライムに対するパスワードは外部に漏洩しないよう厳重管理 |
無権利者や無資格者による代行 | ・ログインさえ済ませてしまえば、同PCを用いて無資格者(従業員除く)による本人申請が出来てしまうかと思います(士業独占業務への侵食と違法行為) ・不備や疑義の際に申請者に連絡が来て発覚する可能性はありますが、対面よりはリスクが高そうです |
添付書類の偽造 | ・可能性がゼロとは言えませんが、少しでも疑義があれば徹底的に調べられるでしょうから、発覚は容易なのではと想像します |
法人代表者変更 | ・法人代表者が変更した場合は新代表者でgBizIDを再取得し旧ID情報を引き継ぐ必要があります ・IDには同じメールアドレスが使えないため、一時的に旧IDのメールアドレスを別のものに変更してから再取得するのが推奨されています ・代表者変更に伴う変更届出との兼ね合いについては、許可官公庁に確認する必要があります |
4.サポート内容と料金
(1)サポート
サービスと利用者の性質上、サポートの必要性は低いと思われます。
使い方や入力補助の一部程度ならば、気軽にお手伝いできるかもしれません。
(2)料金
5.ご参考HP
-gBizID
・マニュアル/gBiZIDプライム編
・gBiZIDプライム作成ページ
・GビズIDで利用できる行政サービス一覧(省庁・自治体)
※2023/08/29より、個人事業主のみを対象にオンラインでのgBizIDプライム作成が可能になりました。
-gBizID/オンライン申請
・マニュアル/gBizIDプライム オンライン申請編(個人事業主用)
6.更新履歴
・2023/02/18:ページ公開
・2023/06/27:注意点追記
・2023/11/12:「5」追記
・2024/06/06:「2」追記